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コロナ禍の実習室から
~アフターコロナを見据えて~(後編)

こんにちは!京都科学SimSim担当のナカです!
今回は福岡女学院訪問企画の後編です。ここからは福岡女学院看護大学シミュレーション教育センターに実際にお伺いして、センター長の藤野ユリ子先生にこだわりが詰まったAISim(アイシム)をご案内頂きます!

コロナ禍の実習室から~アフターコロナを見据えて~

前編:コロナ禍の実習室から~アフターコロナを見据えて~
後編:こだわりが詰まったAISimを深堀り!(★当記事です)

※この記事は2022年看護師養成所冊子の特集をWEB用に書き起こしたものです。



AISimの外観

博多駅から電車で20分、閑静な住宅街にオシャレな校舎が…!

いざ、AISimに潜入!

京都科学: 本日はよろしくおねがいします!
藤野先生:よろしくおねがいします♬

AISimに入り、まず目に飛び込んでくるのは、シミュレーションルームの予約表。

スケジュールが埋まったホワイトボード

京都科学: わお!びっしり埋まっていますね!
藤野先生:創立から6年経って、AISimは様々な領域で活用されるようになってきました。今では人気の部屋は取り合いになっています。

その人気の実習室とは…?

在宅/多目的室

京都科学:ここが噂の在宅実習室ですね!AISimといえば、在宅実習室は外せないですね。

      在宅実習室の全景    

広々とした実習室。奥でSCENARIOがむくり。

  スクリーンの写真    

大きなスクリーンが3面

  テープで仕切られた玄関スペース  

入り口には手作りの玄関スペース

  

この部屋には玄関や、キッチン等の様子が描かれたロールスクリーンが付いていて、スクリーンを下ろすだけで環境設定ができるようになっています。

ロールスクリーンを下ろす藤野先生

藤野先生: シミュレーションの空間作りってなかなか大変。スクリーンで風景を変えるだけでも、学生の想像力を刺激して、設定に入り込んだシミュレーションができますよ。
京都科学:畳も自由に動かせるようになっていたり、授業に合わせて簡単に設定を変えられる仕掛けが満載ですね!

デブリーフィングルーム

最大100人でのデブリーフィングも

続いてこちらはデブリーフィングルーム。

座席が並んだ教室

 

シミュレーションルームの様子を配信して、大人数でデブリーフィングができるようになっています。また、行政の依頼を受けて、妊婦さんとそのご家族に向けた教室もここで行っています。

 

藤野先生:地域にも開かれた施設でありたいと思っています。

京都科学:そういえば建物の入り口にOSCEセンターとあったんですが、あれは何ですか?

 

藤野先生:お見せしましょう。フフフ…。

AISim入り口のプレート

OSCE設備

部屋がモニタリングできるパソコン

こちらはコントロールルームにあるOSCEシステム。各部屋のカメラや放送設備とつながって、一括でモニタリングできるようになっています。

藤野先生:もともと活用頻度が少ない小さな部屋が複数あって…それならOSCEルームにリメイクしちゃえ!ということで、コロナ禍に映像・音響システムを再構築しました。これから少しずつ、OSCEを実施していく予定です。

京都科学:利用スタイルに合わせてシミュレーションセンターも進化させていくなんて、ステキですね!システムと言えば、オンライン上の教材も作られているとか。

藤野先生:ミッションタウンのことですね!

領域や学年を超えて看護を学ぶ仮想の町「ミッションタウン」

福岡女学院で独自に開発しているデジタル教材「ミッションタウン」。この仮想の町では年齢や性別も様々な住民が暮らしています。学生はアバターとなり住民たちのもとを訪問。場面によって現れる選択問題を解きながら、ゲーム感覚でケアを行います。

ミッションタウンのトップ画面

ミッションタウンには様々な施設や家が立ち並んでいる。

ミッションタウンは自己学習の教材としてだけでなく、実際の授業でも活躍。各領域の教員は授業で扱う事例をこの町の住人をもとに作成します。学生は4年間を通して同じ住人の生活に寄り添いながら看護を学ぶことで、目の前の健康課題だけでなく家族背景や生活環境・ 社会資源も考慮したケアを学ぶ事ができます。学生が楽しみながら学びを深められることはもちろん、領域を超えて同じ学習対象を扱うことで、教員間のコミュニケーションが増えたというメリットがありました。


藤野先生:ログインボーナスを作ってみたり、そこで貯めたポイントを使って自分のアバターを着せ替えられるようにしてみたり…教員で話し合いながら仕掛けを色々作ってます。

京都科学:先生方が楽しみながら取り組んでいらっしゃることで、学生さんたちがワクワクしながら学べる教材ができているんですね。



以上、藤野先生から2回にわたりコロナ禍の取り組みとアフターコロナの展望、そしてシミュレーションセンターAISimをご紹介いただきました。藤野先生、貴重なお話をありがとうございました!


学校の外観 取材ご協力:福岡女学院看護大学
福岡女学院看護大学は、2008年に開学した定員400名の単科の看護大学です。キリスト教の理念に基づきヒューマンケアリングを実践できる看護職者の育成を目指しています。本学は、2016年度シミュレーション教育センター開設を機に、シミュレーション教育やICT教材・仮想都市「ミッションタウン」の開発など領域を超えた教育の実践を特徴としています。
Writer's Portrait 取材ご協力:藤野ユリ子 先生
福岡女学院看護大学 看護学部 教授
シミュレーション教育センター センター長

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