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“献体での学修をもっと身近に”
人体模型のNewシリーズをご紹介
はじめまして、企画課のアラハタと申します。今回は、ドイツ エルラージマー社から届きました新しい人体模型をご紹介します! その名も「高精細3D人体模型シリーズ」(以下3Dシリーズ)
早速開封してみましょう!ゴソゴソ……。
今回届いたのはこの3点です。左から順に、
まずは、「頭部から胸部の解剖」からじっくりと見ていきましょう!
“本当に作りものですか?”
先端技術が生みだす人体模型
皮膚や筋繊維、血管の1本1本まで、どの角度から見ても生々しいと思えるほどリアルに再現されていますね。あまりの精巧さから、職人さんが1つ1つ手作りしているのかと思ってしまいますが……
なんと! 3Dプリンタで丸々作られているそうです!
3Dシリーズは、実際の患者さんやそのご遺族の方に医学教育のためにとご協力してもらい、献体から3Dプリンタに必要なデータを読み込んでいるそうです。
3Dプリンタでこんなにもリアルに表現できるとは。早くも驚かされてしまいました。
この3Dシリーズは、大きく3つに分類されています。
- 構造が分かりやすいよう色付けされた「1.0 Anatomy」
- 献体に近い色を再現しつつ、血管などは部分的に着色した「1.1 Anatomy」
- 病理を再現したモデル「2.0 Pathology」
この「頭部から胸部の解剖」は1.1 Anatomyに分類されるものです。献体を意識して作られているということもあり、製作したエルラー社も「献体の代わりとして使ってください!」と呼びかけている商品です。実際の献体は「保管が大変」だとか「倫理的に扱いが難しい」といったことで悩まれることもあるかと思いますが、献体のリアルさをそのままに、扱いやすくなっている点がこの模型の良いところです。
もちろん、献体には献体独自の良さがあると思います。そこで、私はこの模型を、献体を扱う授業の“予習/復習の教材”として使うことをお勧めします!
献体を扱える時間は貴重でしょうから、事前にしっかりと準備をして臨みたいものです。模型を使って事前に解剖の知識を深めておき、万全の状態で授業に臨む。そして再び模型を用いて、献体から学んだことを反芻する。この一連は、献体の代わりとして使えるほどリアルなこの模型だからこそ成り立つ学修方法です。
1.1 Anatomyは学修者が理解しやすいよう部分的に着色されていることが特徴です。この「頭部から胸部の解剖」も血管や神経が丁寧に色分けされていますね。赤色は動脈、青色は静脈、黄色は神経だと認識できます。
血管や神経は複雑に交差しており、初めて解剖学に触れる学修者の理解やその指導は大変かもしれませんが、この色分けは指導者/学修者の双方にとって嬉しいひと工夫です!
“手に持つのはペンと模型”
3Dシリーズ流 病理解剖の学び方
続いて、「右肺粟粒結核」と「梅毒性大動脈瘤」を見ていきましょう。「右肺粟粒結核」は結核を患った肺を縦にスライスしたモデル、
「梅毒性大動脈瘤」は超巨大大動脈瘤に侵された心臓のモデルです。
この病理を再現した「2.0 Pathology」には、患者さんが病を診断されるまでの経緯や病気の特徴がまとめられた書類も同封されており、模型をじっくりと観察しながら、症例についての理解を深めることができます。
最後にせっかくなので、「頭部から胸部の解剖」と「梅毒性大動脈瘤」を見比べてみましょう!
大動脈弓から分岐している3本の血管(腕頭動脈/左総頸動脈/左鎖骨下動脈)を目印に比較してみると、巨大大動脈瘤はちょうど上行大動脈に出来ていると理解できます!
この様な組み合わせた学び方も面白いですね。
“全部で180種以上”
豊富なラインナップ!
今回は3Dシリーズを代表して3つの商品をご紹介しましたが、実際は全部で180種以上もあります。ぜひ、こちらから覗いてみてください!
高精細3D人体模型シリーズ 京都科学 (kyotokagaku.com)
また、実は京都科学はオンラインショップもやっております。穿刺パッドや潤滑剤などの消耗品を中心に取り揃え、スピード感もってお届けいたします。
(ちなみに、今回ご紹介した3Dシリーズもすべて取り扱っております)
こちらもぜひご利用ください!
京都科学オンラインショップ (shop-pro.jp)
どの模型も本当にリアル。思わずガラスケースに入れて飾りたくなってしまいますが、眺めるだけではもったいないです!
解剖学修の新しいオトモにいかがでしょうか?
今回ご紹介した商品は… 「高精細3D人体模型シリーズ」 細部までの作り込みと、高い利便性を併せ持つ。 献体に限りなく近い人体解剖模型 詳細はコチラ! |