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知ってほしい、骨盤臓器脱のこと
サリー先生
こんにちは!骨盤臓器脱ケアの妖精、サリーよ。骨盤臓器脱(子宮脱)モデル Utenaの開発者&ユーザーインタビューに引き続き、今回はモデルを用いた実際の授業の様子をお届けするわ。
知ってほしい、骨盤臓器脱のこと
前編:もう、一人で悩ませない。~開発者&ユーザー インタビュー~
後編:サリー先生が授業に潜入!(本記事です)
早速授業に潜入!
今回授業に参加したのは、ペッサリーを触ったことのない大学院助産学課程の学生の皆さん。そもそも子宮脱とはどういうものなのか、まずはモデルで脱の進行を再現しながら説明します。
「内診の演習の時、子宮口は膣の奥の方に触れましたよね。しかし、子宮が下垂してくると、すぐ近くで触れるようになります。さらに進行すると、こんな風に脱出してしまいます。これが子宮脱です。」
サリー先生
知識として子宮脱を知っているのと、実際に病態を目にするのでは全然違うわよね。ぜひ臨床に進む前に経験しておいてほしいわ。
正常な位置の子宮と、子宮脱予備軍の子宮を内診して比べます。
いざ、モデルで実践!
まずはペッサリーの持ち方から。
「ペッサリーを半分に折って、人差し指と親指で挟むように持ちます。」
サリー先生
折りたたんで安定して保持するのにはコツが要るわよね。持ち方は冊子でもイラストで解説しているわ。困ったことがあったら一度冊子を見てみてちょうだい。
膣の中で適切な位置に留置できているかな…?側面から見て確認しながら、指先で感覚を覚えます。
月経カップの着脱練習も可能!
カップ装着後、モデルの裏側から模擬血液を注入し、カップに溜まった経血を陰圧をかけて引き抜きます。
ファントームやモデル人形に付けて学修も
ファントームに装着して、実際の患者さんの体勢を想定しながら内診の練習や…
膣鏡診のトレーニングもできます。
サリー先生
どの手技も、知っているのと実際にやってみるのでは全くちがうものね。最初は苦戦していた学生さんも、実践するうちにどんどん手つきが慣れてきていて素晴らしかったわ。
取材にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!
取材ご協力 静岡県立大学 看護学部看護学科/看護学研究科 教授 荒井 孝子 先生 (左) 教授 太田 尚子 先生 (写真中央) 講師 福島 恭子 先生 (写真右) |
今回ご紹介したシミュレータは… シミュレータやSP に装着して、机上に置いて、子宮脱の病態~子宮脱の整復~ペッサリーの装着を実演することができます。月経カップの着脱練習にも。 |
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この記事のリポーター 『骨盤臓器脱がわかる本』に登場する骨盤臓器脱ケアの妖精。 |