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解剖を実寸大ディスプレイで学ぼう!
『アナトマージテーブル』を体験
こんにちは!今回のSimSim記事担当の柳井です。
突然ですが、皆さんは解剖と聞いてどのようなイメージを持たれますでしょうか?先日、京都科学社内で解剖界の最前線を走る教材を体験する機会がありました。その教材とは…?
触ってみよう!解剖を学ぶ最新ツール
ご対面
2月某日、社内シミュレーションルームに集まった社員。
ふと気が付けば何やら巨大なテーブルのような機材が……。
社員が興味津々なまなざしを送る中、説明にお越しいただいた販売店の方が起動ボタンを押すと…画面上に人影が!!(⦿_⦿)
心の中で「おおー。」と歓声をあげながら、頭を冷静に保つ私。( ー`дー´)キリッ
なんかいかつい見た目してるし、そもそも人体解剖とか難しそうなイメージだし…とこれからはじまるであろう説明にビビりまくる。
いざ、チャレンジ
「『アナトマージテーブル』という、最新の教育用バーチャル解剖台です」
早速説明を始める販売店の方。まずは人差し指で画面に触れると…なんと人影が一回転!
さらに、画面横にあるスライドバーを動かすと…
なんと、肌が一層ずつはがれ、筋肉、臓器、骨格、神経が順々に現れるではありませんか!!(゚Д゚ノ)ノ
少し触らせていただくと操作性はまさにスマホそのもの。
機械オンチでどんくさい私でも、人体の好きな層を確認したり、ペンで書き込みをしたり、画面を分割したりはすぐできるように。
収録されている解剖3Dは、実際のご献体を元にデータ化したもので、がんの転移なども確認できるとのこと。
ご献体実物を解剖する以上の細かさで人体を調べていくことが可能になっていました。
画面端のアイコンを駆使しながら血管に色を付けたり、血流の方向を出したり、好きな断面で切り取ったり・・・まさに魔法のように自由自在。
実際に教育に役立つ機能としては、個別の部位ごとに取り出せるようになっていたりとユーザビリティも完備。
プレパラートのような細胞組織の画像も症例として収録されており、解剖のマクロ的な領域からミクロ的な領域までをカバーしていました。
「最後に、こんなのもあるんです」といいながらおもむろに操作をされる販売店の方。
「まだ何かあるのか」と思っていると、出てきたのは・・・動物の解剖3D!
なんと獣医学の解剖学習にもつかえるのです!
なんでも、獣医学の世界でも倫理的な側面から動物を用いての解剖が行われなくなってきており、こうしたバーチャルでの解剖実習の需要が増えてきているのだそう。
他にもCT画像、MRI画像など収録されている画像をあげるときりがないほどコンテンツが充実していました。
なんだか今日の説明を受けただけで人体の神秘に一歩近づいた気がしました(⦿_⦿)
おわりに
解剖テーブルの可能性は無限大
販売店の方によると、欧米では倫理的な側面からご献体を用いた解剖実習がなくなってきており、代わりにこの『アナトマージテーブル』を用いて解剖実習を行う事例が増えているとのことでした。
他にも、『アナトマージテーブル』は撮影データ(DICOM)を取り込めるため、海外では放射線学科で複数人での撮影内容の打ち合わせに使用するなどの使い方もされている(※)とのこと。
(※日本では、臨床での症例検討・治療計画等にはお使いいただけません。教育用としてご使用ください。)
とにかく、自由自在に人体を解剖している感覚がスタイリッシュで近未来的な感じがしました!
ご興味のある方は、ぜひお気軽に下記よりお問い合わせください。