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医学・看護のシミュレーション教育情報をお届けするWEBマガジン

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シミュレーション教育による人材育成
中編:シミュレーション研修事例_Part1
島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンター センター長 狩野 賢二

今回は、前回に引き続き、島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンターのご紹介の中編です。ここでは、シミュレーション教育に欠かすことのできない「インストラクター養成」についてご紹介いたします。

シミュレーション教育による人材育成

前編:クリニカルスキルアップセンター紹介(5/30掲載済)
中編:シミュレーション研修事例_Part1(★当記事です)
後編:シミュレーション研修事例_Part2(6月掲載予定です)

*この記事は2023年度 新人看護職員研修 教材カタログに掲載された特集をWEB用に再編したものです。

新人看護職員研修に必要な要素

新人看護師研修は、受講者の人数、必要とする研修内容などにおいて既卒の医療者とは異なった特徴があります。新社会人としての緊張もあり、医療者としての不安も強いと思います。研修に適した研修体制が望まれます。クリニカルスキルアップセンターは、シミュレーション教育に適した実習室と幅広い医療技術に対応するシミュレータを保有しています。したがって、新人看護師研修で重要なのがシミュレーション教育の指導者育成です。

スタッフのイラスト
  1. 受講者数に応じた実習室の広さ
  2. 研修の目的に適う医療シミュレータ
  3. 有効なシミュレーション教育を実践できる指導者

1.シミュレーション教育 インストラクター養成コース(Sim-INT)

1 年間のコースで全11回のシミュレーション教育を行い、シミュレーション教育の指導者育成を目的としています。フィジカルアセスメントな どの知識だけでなく、指導のポイント、シミュレータに関する知識も習得できるコースです。受講者数によってはグループに分けて月に2~3回開催し、少人数制にすることでより効果的な学習を可能としています。

Sim-INT画像

受講資格

  • 医療職の国家資格を有し、臨床経験5年以上
  • 院内教育などの指導経験2年以上(臨床経験に含まれる)
  • 全11回の全て受講すること

受講定員

  • 各施設 3名以内

2.医療シミュレータインストラクターアドバンスコース(INT-ADV)

 シミュレーション教育インストラクター養成コースを修了された方が対象のコースで、シミュレーション教育指導者として更なるレベルアップを目指すことを目的としています。このコースではシナリオの作成から指導まで実践します。

INT-ADV

INT-ADVテキスト画像

INT-ADV画像

3.シミュレーション教育インストラクターネットワーク(INT-Net)

 近隣の医療機関が合同で研修を実施しています。シミュレーション教育インストラクター養成コース修了者が指導者としての実践の場です。各医療機関が合同で研修することによって自施設の現状などの意見交換ができ、医療の質の向上につながっています。

INT-Net

INT-Netイラスト

INT-Net画像

最終回は、当施設で実施している「新人看護職員研修」についてお伝えいたします。


講師紹介:狩野賢二 先生

島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンターセンター長

医療における人材育成は、経験から学び、その内容を次の経験に活かすことが重要だと思います。この意味においてシミュレーション研修は最も効果的な学習方法の一つです。シミュレータを十分に活用して多くの経験をして頂きたいと願っています。

施設情報

 島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンターは、医学生、看護学生などの医療系学生、研修医、医師、看護師、薬剤師、検査技師などの医療専門職を対象に、医療に関する様々な技能トレーニングの機会を提供します。





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