CT撮影用全身ファントム PBU-60

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人体CT値に近似した画像が得られる全身型の放射線ファントムです。

評価項目

  • CT撮影
  • 単純X線撮影
  • ポジショニング(体位設定)
  • 分解能やコントラスト調整などのCT画像表示条件の設定や画像処理技術、撮影手順の組立や検査方針の立案などの実習
  • 画像読影
  • CTデータから人体臓器を立体的に可視化し形態診断を行う三次元画像処理(アプリケーションソフトは付属していません。)

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特長

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| 人体に近似したX線吸収率をもった軟組織等価材と骨等価材を使用

| 各関節は可動でき、関節部撮影など撮影に応じたポジション設定が可能(フロッグレッグスポジションもとれます)

| 足部はそれぞれ底屈(左足)、背屈(右足)を表現しました

| 画像上障害となる金属を一切使っていません

撮影目的に応じたポジション設定

PBU-60の関節部は人体に近い可動域があり、挙上体位やフロッグレッグポジションなど、CT撮影に必要とされるポジション設定が可能です。また、関節部のジョイントを外すと10点の部位に分割でき、それぞれ単体撮影が可能です。

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肩関節:

肩関節は前後360°、横方向に約180°の可動域があります。

股関節:

股関節は前方に約90°屈曲、両足は左右に最大45°開きます。

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肘関節/膝関節:

肘関節は内側に90°曲げることができます。

photo フロッグレッグポジション

解剖

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HU number at 80keV

臓器関係のCT値

臓器(臓器を構成する組織) 想定するCT値※ 備 考
各臓器の周り全体の軟組織 8相当
全体 40 相当
脳室 10相当
脳血管 280相当
眼球 20相当
大動脈 40相当
大静脈 40相当
気管支 第一分岐まで -800相当 第一分岐までは発泡ウレタン材を使用し、その先はパイプ状で第三分岐までとする
第二分岐から第三分岐まで 8相当
心臓 40相当
肺血管 8相当 第四分岐まで再現
肋骨部の軟骨 90相当
肝臓 全体 70相当 静脈と門脈を封入
血管 40相当
胆嚢 20相当
膵臓 30相当
脾臓 50相当
腎臓 全体 30相当
血管 40相当
尿管 10相当
尿管 10相当
膀胱 膀胱内 10相当
膀胱壁 30相当
精嚢 25相当
前立腺 50相当
S字結腸壁 70相当
直腸壁 70相当
※ 上記のCT値は目安として設定しているもので撮影の条件等により実測の値とは異なります

photo 3D 再構成