呼吸音聴診シミュレータ “小児ラング”
監修・指導:飯塚病院 小児科部長 岡松由紀
小児の聴診イメージをつかみ 臨床で活かせる肺音聴診学修を
小児の肺音ならではの特徴を学修できます
呼吸数について
新生児から学童の呼吸数に合わせて、小児ラングは呼吸数15~50回/分で調整でき、基本的な学修に有効です。
心拍数について
小児ラングは呼吸数に合わせて心拍数が自動で設定されます。
音の伝播について
実際の小児に近い肺音の伝播を再現しています。例えば、成人と比較し、下肺野で上肺野の音が伝わりやすいように設計しました。
ヒト同様に、お手持ちの聴診器を使用して聴診することができ、専用の聴診器は不要です。
サイズについて
ボディのサイズは、1~5歳をイメージしています。胸部だけにすることで、想定する患児のイメージに幅を持たせるように設計しました。
特長
無線複数台操作
グループ学修に活躍!
無線対応のコントロールPCで、最大5台までの遠隔操作ができます
- 1台のPCで各小児ラングで異なる症例設定が可能
- リアルタイムで症例の変更が可能
両面からの同時聴診
前胸部・背部の”両面”から同時に聴診できます
呼吸同期LED
LEDで呼気・吸気を表現。呼吸のタイミングを把握しながら肺音の聴診ができます。
グループ学習用スピーカで、肺音を聴きながらの演習にも効果的。
プレイリスト作成機能
肺音20症例から実習内容に合わせて再生リストが作成ができます。
基本機能
左:前胸部 右:背部
前胸部
1.気管 2. 右上肺野 3.左上肺野 4. 左下肺や 5. 右下肺野
背部
0. 左上肺野 1. 右上肺野 2. 右中肺野 3. 左中肺野 4. 左下肺や 5. 右下肺野
詳細な症例解説
- X線・CT画像を交えた症例解説で、それぞれの肺音の特長を視覚的にも学ぶことができます。
- 小児特有の肺音の特徴や聴診の工夫を記載。
- X線画像上で、聴きたい部位をタップっするとグループ学修用スピーカで音を出せます。
肺音分類
American Thoraci Society と三上理一郎らによる肺音の分類(「ラ音の分類と命名」日本医師会雑誌94(12):2050-2055, 1985)を習得することを目標としています。
症例
正常:
正常
異常:
左下肺野で減弱/左肺全体で減弱/右下肺野で減弱/右肺全体で減弱
水泡音:
右下肺野で水泡音/両下肺野で水泡音/左下肺野で水泡音/両上肺野で水泡音/全体で水泡音/右上肺野で水泡音
捻髪音:
両下肺野で捻髪音/全体で捻髪音
笛様音:
気管支および上肺野で笛様音/全体で笛様音
いびき様音:
気管支および上肺野でいびき様音/全体でいびき様音
複合症例:
水泡音+いびき様音/捻髪音+笛様音
その他:
ストライダー