呼吸音聴診シミュレータ “ラング II”
監修・指導:産業医科大学 若松病院 呼吸器内科
診療教授 吉井 千春
日本国内の医学部96%※1が導入
実際の患者さんから録音・編集した肺音34症例+声音振盪を搭載
※1 石井和信ほか(2012)「医学教育におけるシミュレータ活用に関する全国調査」医学教育 44:311-314、2013
特長
無線複数台操作
グループ学修に活躍!
無線対応のコントロールPCで、最大5台までの遠隔操作ができます
- 1台のPCで各ラングで異なる症例設定が可能
- リアルタイムで症例の変更が可能
両面からの同時聴診
前胸部・背部の”両面”から同時に聴診できます
呼吸同期LED
LEDで呼気・吸気を表現。呼吸のタイミングを把握しながら肺音の聴診ができます。
グループ学習用スピーカで、肺音を聴きながらの演習にも効果的。
プレイリスト作成機能
実習内容に合わせて再生リストが作成ができます。
基本機能
左:前胸部 右:背部
前胸部:1. 気管/2. 右上肺野/3. 左上肺野/4. 左中肺野/5. 右中肺野/6. 右下肺野/7. 左下肺野
背 部:1. 左上肺野/2. 右上肺野/3. 右中肺野/4. 左中肺野/5. 左下肺野/6. 右下肺野/7. 右助骨横隔膜角/8. 左助骨横隔膜角
詳細な症例解説
- X線・CT画像を交えた症例解説で、それぞれの肺音の特長を視覚的にも学ぶことができます。
- X線画像上で、聴きたい部位をタップするとグループ学修用スピーカで音を出せます。
肺音分類
American Thoraci Society と三上理一郎らによる肺音の分類(「ラ音の分類と命名」日本医師会雑誌94(12):2050-2055, 1985)を習得することを目標としています。
症例
34 の肺音症例と声音震盪をシミュレーションできます。
正常:
標準/やや大きい/やや速い/心音強調
異常:
減弱:左下肺野/減弱:左肺全体( 癒着)/減弱:左肺全体( 気胸)/消失:右中下肺/減弱:右肺全体/消失:右肺全体/減弱:肺全体/気管支呼吸音化:右背側下肺野
水泡音:
右下肺野/両下肺野/右上中肺野/左下肺野/両上肺野/全体( 右中肺野で最強)
捻髪音:
両下肺野/両中下肺野/全体 ( 特発性肺線維症 )/全体 (NSIP)
笛様音:
気管支・上肺野600-700Hz/気管支・上肺野350-450Hz/気管支・上肺野200-1000Hz
いびき様音:
いびき様音:気管支・上肺野/いびき様音:気管支・上肺野( 多音性)/いびき様音+ 笛様音:気管支・上肺野/いびき様音:全体
その他の連続性ラ音:
ストライダー:気管支・上肺野/スクォーク:吸気相後期
その他:
胸膜摩擦音:右中下肺野/胸膜摩擦音:左下肺野/Hamman's sign/声音振盪