フィジカルアセスメントモデル “Physiko”
シナリオ監修・指導:
名古屋大学大学院 医学系研究科 基礎・臨床看護学講座
教授 山内 豊明
患者への問診から、各種症状の診察演習と記録、患者の状況判断まで、フィジカルアセスメントの技術を高めるシミュレーションに
特長
3つのモード
個別診察手技トレーニングモード:
個別の診察手技に対して豊富な症例を選択でき、基本的に習得すべきアセスメントを繰り返しトレーニング。
12人の患者トレーニングモード(Mode1):
あらかじめ代表的な疾患をもつ12人の患者プログラムを設定。
任意の患者トレーニングモード(Mode2):
任意の疾患をもつ患者の設定が可能。バイタルサインチェックなど効果的な教育プログラムに活用できます。
12人の患者シナリオ
医療の現場で出会う患者さんの代表的な訴え・症状を4つの項目にわけ、総合的にバランスよく学修できるようにしています。
| 胸が痛い
58歳男性: 心筋梗塞 / 55歳男性: 解離性大動脈瘤/ 76歳女性: 肺梗塞 / 28歳男性: 肋間筋の筋肉痛
| お腹が痛い
26歳女性: イレウス / 19歳男性: 下痢
| 意識不明
36歳女性: 脳圧亢進状態
| 息苦しい
84歳女性: 肺炎 / 66歳男性: 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) / 70歳男性: 肺線維症 / 73歳男性: 心不全 / 21歳女性: 貧血
実習項目
瞳孔反射:
正常/瞳孔散大/瞳孔縮瞳/左右不同(右に異常)
血圧測定:
●カフがきちんと巻かれていないと警告メッセージがでます。
●減圧のスピードが早すぎても警告音・メッセージがでます。
●加圧が強すぎても警告音・メッセージがでます。
●最高200強から最低はゼロの血圧が再現できます。
●コロトコフ音S1・S4・S5点がシミュレートできます。
●任意に設定でき、S5が存在しない症例も作れます。
心音の聴診:
前面、聴診領域にスピーカを内蔵、ボディーを通してリアルな心音が聴診できます。
各弁領域 A(Aortic area大動脈弁領域)・P(Pulmonic area 肺動脈弁領域)・T(Tricuspidarea三尖弁領域)・M(Mitral area僧帽弁領域)での聴診が可能です。聴取位置と症例の理解が深まります。正常6例・不整脈7例・心疾患4例を再現しています。お手持ちの聴診器が使えます。心音・呼吸音の聴診では、正常の聞き分けが一番難しく、正常にも様々なタイプがあることをまず理解することが大切です。
S2 分裂(-)心 拍 60/S2 分裂(+ )/S3 ギャロップ/S4 ギャロップ/S3・S4ギャロップ/無害性雑音/大動脈弁狭窄/僧帽弁閉鎖不全/僧帽弁狭窄/大動脈弁閉鎖不全/洞頻脈(肺高血圧)/洞徐脈(房室ブロック)/心房細動/心房粗動/心室期外収縮/心室粗動/心室細動/心音調整
肺音の聴診:
鎖骨・肋骨が触診できます。聴診位置や電極位置の把握に役立ちます。
前面5箇所・背面4箇所に内蔵のスピーカにより各肺野領域(気管支・上・下肺野)での聴診が可能です。聴取位置と症例の理解が深まります。また、お手持ちの聴診器が使えます。肺音の分類の主要なカテゴリーが聞き分けられます。定評あるlungシミュレータのエッセンスを盛り込んでいます。座位での前面・背面の聴診が可能です。
正常/左肺減弱/右肺消失/気管支呼吸音化/粗い断続性副雑音(水泡音)/細かい断続性副雑音(捻髪音)/高調性連続性副雑音(笛様音)/低調性連続性副雑音(いびき音)
腸音の聴診:
腸蠕動音やイレウス・サブイレウスなどの聴診が可能となり、アセスメントの幅が広がりました。
●腹部に1個のスピーカを内蔵、ボディーを通してリアルな腸音を聴く事ができます。
●腸音のアセスメントは、Physikoが実現した世界初の機能です
ノーマル/亢進/減小/サブイレウス/腸音消失(イレウス)
心電図シミュレーション:
電極を正しく装着する学習から、心電図の見かたまでの学習が可能です。お手持ちの心電計を接続できます。
●心電図の記録法は、最も一般的な12誘導心電図を用いています。
●電極が正しい位置に装着されないと正しい波形が表示されないようにプログラムされています。
●心電図波形の自己学習をすることもできます。
正常/心房細動/心房粗動/心室期外収縮/心室頻拍/心室粗動/心室細動/心筋梗塞(急性期 )/心筋梗塞(亜急性期 )/心筋梗塞(慢性期 )
問診・コミュニケーション:
無線マイクによって、インストラクターによる模擬患者の応答をフィジコの口から発話させることができ、患者さんがうったえる症状から患者の状況を的確に判断していく問診・コミュニケーショントレーニングができます。